続・俺の天使
それから数日たった帰り道。
萌香は一言もしゃべろうとしない。
いや…なんか怒ってる?
でも悲しそうってか泣きそう?
なんで?なんかあったのか?
俺は不安に押しつぶされそうだった。
もうすぐで萌香の家…。
俺は意を決して萌香に話しかけた。
「萌香、どうかしたか?」
顔を覗き込むようにして萌香と目を合わせようとした。
けど合わせてくれなかった。
そらされた。
なんでだよ。
萌香は首を大きく横に振るだけだった。
゙なんでもない゙と強く主張していた。
寂しさ、不安、焦り、悲しみ。
こんなに沢山の感情が一気に身体を巡った。
俺には何をどうすればいいのかわからなかった。
「じゃーね」
萌香はそれだけ言って家の中に消えた。