I've seen you!
―3―
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新学期が始まって初めての連休。
その連休初日の朝っぱらに、なぜあたしがこんな山の上に鎮座している高校に来なくてはならなかったかというと、だ。
何ということはない。連休用の課題を自分の机に入れっぱなしにしてきてしまったのだ。
世間はいわゆるゴールデンウィークに突入して、やれ旅行だの、遊園地だの、山登りだのと、楽しい連休ライフに浮き足立っている感じ。
とにかく、祝日なのだから当然のごとく学校の授業などあるはずもなくて、部活も珍しくオフだというのに。
あたしは寒さに体を縮めながらこの苦行としか思えない上り坂を一歩一歩登って行くのだった。
冗談じゃない、などと思いながらも結局はあたし自身のミスだ。責める相手などいやしない。
そんな風にぶつけようのない怒りの矛先をとりあえずは目の前の急な坂道に一極集中しているうちに、学校の古くさい校舎が見えてくる。
新学期が始まって初めての連休。
その連休初日の朝っぱらに、なぜあたしがこんな山の上に鎮座している高校に来なくてはならなかったかというと、だ。
何ということはない。連休用の課題を自分の机に入れっぱなしにしてきてしまったのだ。
世間はいわゆるゴールデンウィークに突入して、やれ旅行だの、遊園地だの、山登りだのと、楽しい連休ライフに浮き足立っている感じ。
とにかく、祝日なのだから当然のごとく学校の授業などあるはずもなくて、部活も珍しくオフだというのに。
あたしは寒さに体を縮めながらこの苦行としか思えない上り坂を一歩一歩登って行くのだった。
冗談じゃない、などと思いながらも結局はあたし自身のミスだ。責める相手などいやしない。
そんな風にぶつけようのない怒りの矛先をとりあえずは目の前の急な坂道に一極集中しているうちに、学校の古くさい校舎が見えてくる。