I've seen you!
―4―
連休、2日目。
朝10時きっかり。
2時間かけて選んだプレゼントの入ったカバンを肩にかけたまま、息をせき切らして階段をかけ上がったあたしは、そのまま屋上へ続くドアを勢いよく開ける。
瞬間、涼しげな風がびゅうっと顔を撫でていく。
しかし、と言うか、
案の定、と言うか、
今日みたいな快晴の日には特に美しい景色が見られるのに。
あたしのベストポジションに三浦悠真の姿は無かった。
朝10時きっかり。
2時間かけて選んだプレゼントの入ったカバンを肩にかけたまま、息をせき切らして階段をかけ上がったあたしは、そのまま屋上へ続くドアを勢いよく開ける。
瞬間、涼しげな風がびゅうっと顔を撫でていく。
しかし、と言うか、
案の定、と言うか、
今日みたいな快晴の日には特に美しい景色が見られるのに。
あたしのベストポジションに三浦悠真の姿は無かった。