キスよりも深 く -13歳の彼と-
開放された唇。
思いっきり息を吸った。
うむ、大満足!!
「俺とじゃファーストキス嫌だった?」
不安そうに首をかしげる美鶴くん。
いや、ファーストキス終わってるし……
そう言おうか迷ったあげく。
「美鶴くんで良かった♪」
そう、嘘をついた。
見た目は大人っぽくても中身は子供だ。(たぶん)
夢を見させてあげようじゃないか!!
きゃっ♪
あたしってば、小悪魔~♪(黙れ)
「……っ?」
いきなり反転した視界。
あたしを見下ろす美鶴くんと、白い天井が見える。
背に感じるのは、ふかふかのベッド。
美鶴くんの香りつき!!
「…キス以上のことしたいんだけど」