yabai初恋


そぅだよ。あの真面目な柊太くんが・・



そんな事するわけないでしょ。





「俺はいかねぇからな。」


「ぇぇ・・・お前いかねぇの」



「行きたくないし。俺を巻き込むなよな。」




俺と連呼する男の子の声は柊太くんそのものだった。



声が似てる人なんていくらでもいるよね。



そぅだよ。気のせいだよ。




自分に言い聞かせる。



「柊太はホント我儘だなぁ。」


「俺じゃねぇだろ。」



柊太?・・・ホントに柊太くんなの?


でも柊太くんは俺なんて言わないよ。

僕だよ。




そぅだよ。同じ名前の同じ声の人かもね。



心の中ではそんな人いないと思ってても



信じるしかなかった。



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