yabai初恋



いつも柊太くんが座ってる少し塗装が剥がれているベンチに腰かけた。





姫奈「のん!!」




さっきまで自分の世界に入りこんでいた姫奈が急に声を上げた。
それにビックリして私は背筋が伸びた。



「なっ・・何」


姫奈「まだなのぉっ」



待ちきれない様子の姫奈はまるで

欲しい玩具を買ってもらうためにぐずっている幼稚園児のように足をぶらぶらさせている。
それをくすくす笑いながら通り過ぎていくOLのお姉さんや
ポカーンと口をあけて居る幼稚園児の女の子


「姫奈!!止めてよ。みんな見てる」



姫奈「。。。大丈夫だよ。見てないよ私の事なんて」



見てるよ。変な君を見てるよ。。。

「もぉちょっと待ってよ。柊太くんも暇じゃないんだから」


姫奈「それは私が暇って言ってるのぉ」



あなた興奮しすぎて訳わからないよっっ


「そうじゃないけど・・・落ち着こう。。」




そうだよ。。ぅん。落ち着かないと。さっきから変だから。





それから姫奈は納得したのか急に一言も喋らないようになった。

やっと我に返ったのか
おそらく正気に戻ったのだろう。


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