君とみらいへ
「隆司のとこに行ってくるね」
「いってらっしゃい!」
廊下に出ると、ちょうど隆司が戻って来たところだったので駆け寄っていった。
「隆司っ!」
「ん?」
「あの…さっきは頑固って言ってごめんなさい。
別に悪口じゃなくって、あの、むしろそんなところも好きというか…えっと…」
段々自分でも何を言っているか分からなくなり、恥ずかしくなってきて俯いてしまった。
わたしこんなんばっかりだ‥
突っ走って、でも勇気がなくて
こういう時、隆司みたいにまっすぐに相手の目を見て話せるようになりたいよ…