うさぎの小箱~【鍵つき】短編集~
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…………どれくらいたったんだろう…………?
パチリと目を開ければ、何だか辺りは薄暗い…………。
うわぁー…あたしってば気持ちよすぎて眠りこんじゃってたよ…………。
「…………?」
あ……れぇ…??
ぐるりと辺りを見回して、妙な違和感を感じた。
このベンチ、こんなデカかったっけ……?
てか……桜も、こんな迫力あった………??
何だか…あたしが見るものすべてがでっかく見える。
なにこれ……………?
自分の横に、
真っ白で長くてふわふわしたモノがある。
なんだこりゃ??
なんて思っていたけど、今の時間が気になった。
今何時かな………っ?
ヤバイよ………パパとママに心配かける…………っ。
そう思いながら右手につけてある時計を見ようと腕をあげて…………………
「…………!!?」
……………固まった。