うさぎの小箱~【鍵つき】短編集~
またその話しかと……めんどくさくてため息が出た。
「…………興味ねぇもんしょーがねぇじゃん。とりあえず告られたから付き合うとか、めんどくせ………。」
スキとか何とかよくわかんねぇ。
俺がスキなのはハンバーグで、キライなのは甘いモノだ。
そこに女は当てはまらない。
「もったいないヤツ~……。」
ため息までつきながら、タラシは呆れた顔をした。
「…………そんなんじゃずっとドーテーだぞ?」
「いーよ。別にー…。」
そういう欲も大してアリマセンから。
「いざって時困んないようにヤり方くらい覚えとけ~?」
「…………。」
そして始まる嵐のエロエロ講座。
だから興味ねぇのに知識ばっかつけてもしょうがなくねぇ………?
言うとまたうるさいし…テキトーに相づちをうちながら話しを聞いた。
まさかほんとに彼女が出来た時…………役に立ったとか…………
思いもよりませんでしたけどねー。
コレに気づくのは17歳になった時。