うさぎの小箱~【鍵つき】短編集~




またその話しかと……めんどくさくてため息が出た。



「…………興味ねぇもんしょーがねぇじゃん。とりあえず告られたから付き合うとか、めんどくせ………。」



スキとか何とかよくわかんねぇ。



俺がスキなのはハンバーグで、キライなのは甘いモノだ。



そこに女は当てはまらない。



「もったいないヤツ~……。」



ため息までつきながら、タラシは呆れた顔をした。



「…………そんなんじゃずっとドーテーだぞ?」



「いーよ。別にー…。」



そういう欲も大してアリマセンから。



「いざって時困んないようにヤり方くらい覚えとけ~?」



「…………。」



そして始まる嵐のエロエロ講座。



だから興味ねぇのに知識ばっかつけてもしょうがなくねぇ………?



言うとまたうるさいし…テキトーに相づちをうちながら話しを聞いた。














まさかほんとに彼女が出来た時…………役に立ったとか…………



思いもよりませんでしたけどねー。










コレに気づくのは17歳になった時。








< 30 / 99 >

この作品をシェア

pagetop