うさぎの小箱~【鍵つき】短編集~
騒がしいガキんちょの声にそっちに視線を移したら……………
なにやらわぁわぁやってる3人の男の子と、それに必死にくいついている一人の女の子。
何やらチョコレートをいじめっ子に取り上げられてるらしく………
ガキはうるせぇなぁ………なんて思って見てたら、どうも違う中学の制服で………
中学生になってそんなやり方で女の子イジメてんなよ……なんて…呆れてしまった。
俺はどっちかっていうと歳上に見られがちだけど(今でもしょっちゅう高校生と言われる…)
コイツらは小学生に見えるぞー……。
「…………返してっ!!パパにあげるの………!!」
必死な………今にも泣き出しそうな声に
こんなめんどくさいこと大キライなのに
立ち上がって、ヘラヘラ笑うガキから………
「…………!!?………なっ、なにすんだよ………!?」
「…………それこっちのセリフ。ガキくせぇことしてんな………?」
「…………っ!!?」
チョコレートを取り上げて…………睨み付けていた……………。