うさぎの小箱~【鍵つき】短編集~
「…………パパ!はい!チョコレート~~っ!!」
「…………ありがとう。………他に誰かにあげた………?」
「………??あげないよ~!」
「……………そう……」
「…………チョコレートは………。」
「…………っ!!?」
「…………パパぁー…王子さまっているんだね…………?」
「お…………!!!………パパが学会に行ってる間に何が………………っ」
***************************
「…………結局、おまえチョコ一個も受け取らなかったんだって?」
「……………んー…。チョコはな~……。」
「はぁ…?夜ー?おまえいつにも増して変なんだけど…大丈夫か?」
「…………嵐。俺は初めて…………パパになりたいと思った。」
「……………!!!?は…早まるなぁーーーっ!!?」
「………??………《あの》パパ…うらやましい。………なんでかわかんねーんだけどなー?」
《二人》がこの思い出に気づくのは………………
もっと何年も………後の話………………。
忘れてしまった、幼い初恋の、思い出………………………
………end
2011/5/21
矢野知兎。
このお話を、描くきっかけを下さったステキなあの方に捧げます×××
ありがとうございました(^p^)