うさぎの小箱~【鍵つき】短編集~




「…………おいで。」



「………!」



ハルは女の子を軽々抱っこして、あっという間にクスノ木を降りて行った。



おれはそれをぼうっと見ていた。



軽々女の子を抱っこして降りてったハルはすごいって思って………



かっこいいって…思った。



あと、



おれが見つけた子猫を抱っこしたハルを












なんでか、











ずるいって、思った。












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