うさぎの小箱~【鍵つき】短編集~




「うあっ!やべ……っ」



壁にもたれて時計を見てた蓮ねぇがこっちを見た気がして、慌ててコソコソと身を隠す。



てかさ、デートって普通女の子はスカートじゃないのぉ?(偏見?)



我が姉ながら長い脚をスキニージーンズに突っ込んでやって来た蓮ねぇにはやる気の欠片も見えやしない。



電話でもずいぶんとツレナイこと言ってたし………彼氏ご愁傷様だなぁ~。



なんて、見たこともない蓮ねぇの彼氏に同情的な心境になってくる。






< 96 / 99 >

この作品をシェア

pagetop