死のスケッチブック
彼女達はコンクールで賞を取る常連で、しかも実家に権力がある人達で、先生達は何もできずにいました。

真名に相談することもできず、毎日泣いて暮らしていました。

けれどある日、学校へ行きたくなくて、街の中を歩いていると、一軒のお店を見つけました。

今思い返せば、どうやってあそこへ行けたのか分からないぐらい、心が混乱していた時でした。

お店の人に悩んでいることを見透かされ、相談したところ、このスケッチブックを勧められ、買いました。

このスケッチブックに憎い人の死体を描けば、その通りになると言われて…分かっていて、買いました。

死体を描く条件として、赤い色を使うことを言われました。
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