死のスケッチブック
そして親友で幼馴染の実花が実物を手にし、自ら命を絶ったことを…。
最期の願いとして、このスケッチブックの処分を任されたことを、細かく説明した。
「…そうでしたが。ご愁傷さまです」
静かな表情で頭を下げる魅弦に対し、真名は目礼で応えた。
「全ては済んだことだ。問題はコイツだ」
忌々しげに見つめる先は、例のスケッチブック。
「まさか実在しているなんて思わなかった。しかし存在しているのならば、消すことは可能だろう?」
険しい視線を、今度は魅弦に向ける。
「そうですねぇ。…正直、勿体無いと思いますけどね」
「生憎と私には必要の無い物だ。いくら親友から譲り受けた物とは言え、使う気にはなれん」
「そうですか。でもこのスケッチブック、あなたを主と思っていますよ?」
最期の願いとして、このスケッチブックの処分を任されたことを、細かく説明した。
「…そうでしたが。ご愁傷さまです」
静かな表情で頭を下げる魅弦に対し、真名は目礼で応えた。
「全ては済んだことだ。問題はコイツだ」
忌々しげに見つめる先は、例のスケッチブック。
「まさか実在しているなんて思わなかった。しかし存在しているのならば、消すことは可能だろう?」
険しい視線を、今度は魅弦に向ける。
「そうですねぇ。…正直、勿体無いと思いますけどね」
「生憎と私には必要の無い物だ。いくら親友から譲り受けた物とは言え、使う気にはなれん」
「そうですか。でもこのスケッチブック、あなたを主と思っていますよ?」