死のスケッチブック
新たに淹れてもらったお茶を冷ましつつ、真名は軽く睨んだ。
「まあウチで扱う物にも、近い物がいくつかありますから。人間が憎しみを捨てない限り、いくらでも作り出される代物ですからね」
魅弦は笑顔で茶を飲む。
「憎しみか…」
例えこのスケッチブックを完全にこの世から無くしたとしても、似たような存在が人間を苦しめる。
しかしそういう物を作り出すのは、人間なのだ。
永遠に続く憎しみの連鎖に、真名は軽く目眩を感じた。
「…ならこのスケッチブックのはじまりは、何だったんだろうな?」
「そうですねぇ。憎しみに強く反応するところから考えると、同じように憎しみを持つ人間が作り出したと考えるべきですね」
「まあウチで扱う物にも、近い物がいくつかありますから。人間が憎しみを捨てない限り、いくらでも作り出される代物ですからね」
魅弦は笑顔で茶を飲む。
「憎しみか…」
例えこのスケッチブックを完全にこの世から無くしたとしても、似たような存在が人間を苦しめる。
しかしそういう物を作り出すのは、人間なのだ。
永遠に続く憎しみの連鎖に、真名は軽く目眩を感じた。
「…ならこのスケッチブックのはじまりは、何だったんだろうな?」
「そうですねぇ。憎しみに強く反応するところから考えると、同じように憎しみを持つ人間が作り出したと考えるべきですね」