死のスケッチブック
6―消え去った闇―
二人が学校を出る頃になり、人の悲鳴が聞こえてきた。
何も言わず、二人は早足で店へ戻った。
店内の奥の部屋へ行くと、真名はテーブルの上にスケッチブックを開いた。
そして再び筆を取り、一枚一枚、丁寧に絵を消していく。
多くの人間の死体の絵を、真っ白に塗り潰していく。
座布団の上で正座をして、背筋を伸ばし、筆を動かす。
その作業は日が暮れるまで続いた。
最後の実花のページを塗り終えた後、筆を置き、深くため息をついた。
「お疲れ様でした。お茶をどうぞ」
「…ああ」
真名は姿勢を崩し、お茶を飲んだ。
「何か食べますか?」
何も言わず、二人は早足で店へ戻った。
店内の奥の部屋へ行くと、真名はテーブルの上にスケッチブックを開いた。
そして再び筆を取り、一枚一枚、丁寧に絵を消していく。
多くの人間の死体の絵を、真っ白に塗り潰していく。
座布団の上で正座をして、背筋を伸ばし、筆を動かす。
その作業は日が暮れるまで続いた。
最後の実花のページを塗り終えた後、筆を置き、深くため息をついた。
「お疲れ様でした。お茶をどうぞ」
「…ああ」
真名は姿勢を崩し、お茶を飲んだ。
「何か食べますか?」