死のスケッチブック
真名は唇を噛み締めた。
「その後、まあいろいろな事情があって、ウチの店に来たんです。でも届いたその日に、新たな持ち主が現れるなんて思わなかったんですけどね」
「…すでにこの店に届いた時には、使われていたのか?」
「はい。いろいろな人の手を回り、来ました。ちなみに言っておきますが、このスケッチブックは強い憎しみを抱き、持ち主と認められた人しか絵を見ることができません」
「じゃあ実花は…」
「ええ、スケッチブックを開けて見た時、悲鳴を上げられました」
…つまりその時には実花はもう、このスケッチブックに持ち主と認められてしまったというわけか。
「だがお前も見えたんだろう?」
「俺は憎しみを感じ取っただけで、中身は見えませんよ」
「その後、まあいろいろな事情があって、ウチの店に来たんです。でも届いたその日に、新たな持ち主が現れるなんて思わなかったんですけどね」
「…すでにこの店に届いた時には、使われていたのか?」
「はい。いろいろな人の手を回り、来ました。ちなみに言っておきますが、このスケッチブックは強い憎しみを抱き、持ち主と認められた人しか絵を見ることができません」
「じゃあ実花は…」
「ええ、スケッチブックを開けて見た時、悲鳴を上げられました」
…つまりその時には実花はもう、このスケッチブックに持ち主と認められてしまったというわけか。
「だがお前も見えたんだろう?」
「俺は憎しみを感じ取っただけで、中身は見えませんよ」