それぞれの恋の物語
「・・・ところでどこ行くんだ?」


電車の揺れに戸惑いながら聞いた


「秘密

・・・見てからのお楽しみだよ」



人差し指を唇に当てながら意地悪っぽく微笑んだ



「むぅ・・・」


その返答に若干不機嫌な私



・・・まぁ、それもそうか

教えるよりも、着いてからの方が驚けるし?楽しめそうだからな



そう雨華が一人で納得している間、聖は・・・



・・・可愛い

ムスッて膨れているけど、それがまた可愛さを引き立ててる


はぁ・・・


本当に、雨華にベタ惚れだな



そう考えていた片隅

・・・これで、もし雨華が俺を好きにならなかったら俺は雨華を諦めないといけなくなる


・・・それだけは嫌だ


雨華と一緒にこれから暮らして生きたい

例え、雨華がバケモノだろうが俺は気にしないと誓うよ



雨華がバケモノになって俺を襲い掛かってきたら俺はそれを受け止めるよ



・・・好きな人に殺されるのが本望だろう?



< 7 / 8 >

この作品をシェア

pagetop