秘密
◇第17話◇
◆◆◆
翌日。
岡崎先生から借りたTシャツを持って、昨日の救急救命の窓口へと向かい。
「すみません、岡崎先生はいらっしゃいますか?」
「研修医の岡崎先生ですか?岡崎先生なら今日付けで外科病棟に移動になりましたよ」
「外科病棟、ですか?」
窓口に詰めていた看護師の話によると。
研修医である岡崎先生は、病院内の各々の科を数ヶ月単位で巡っているらしく。
救命救命の勤務は7月一杯までで、8月からは俺がこれから向かおうとしている、外科病棟の勤務に代わった言う事。
「ありがとうございます」
看護師に礼を告げてエレベーターへと向かい通路を歩く。
なるべく面会は控えた方がいいのかも知れないけど、一目だけでも奏の姿を見たくて。
それに、昨日は話の続きも聞かずに背を向けてしまった事もきちんと謝りたい。
謝って、奏には辛い思いをさせてしまうかも知れないけど、これからもどんな形であれ、俺の側に居てほしいって。
奏が好きだって。
もう一度。
そう伝えたい。
外科病棟へと続くエレベーターに乗り込み、7階のボタンを押すと、ゆっくりと扉が閉まる。
扉の上に表示される数字が7で止まると扉が開き。
「あれ?茜…」
「カケルさん……」
カケルがそこに立っていた。
翌日。
岡崎先生から借りたTシャツを持って、昨日の救急救命の窓口へと向かい。
「すみません、岡崎先生はいらっしゃいますか?」
「研修医の岡崎先生ですか?岡崎先生なら今日付けで外科病棟に移動になりましたよ」
「外科病棟、ですか?」
窓口に詰めていた看護師の話によると。
研修医である岡崎先生は、病院内の各々の科を数ヶ月単位で巡っているらしく。
救命救命の勤務は7月一杯までで、8月からは俺がこれから向かおうとしている、外科病棟の勤務に代わった言う事。
「ありがとうございます」
看護師に礼を告げてエレベーターへと向かい通路を歩く。
なるべく面会は控えた方がいいのかも知れないけど、一目だけでも奏の姿を見たくて。
それに、昨日は話の続きも聞かずに背を向けてしまった事もきちんと謝りたい。
謝って、奏には辛い思いをさせてしまうかも知れないけど、これからもどんな形であれ、俺の側に居てほしいって。
奏が好きだって。
もう一度。
そう伝えたい。
外科病棟へと続くエレベーターに乗り込み、7階のボタンを押すと、ゆっくりと扉が閉まる。
扉の上に表示される数字が7で止まると扉が開き。
「あれ?茜…」
「カケルさん……」
カケルがそこに立っていた。