秘密
◇第20話◇
◆◆◆
周りをぐるりと高いコンクリートの塀に囲まれた、広々とした三階建ての鉄筋の外壁。
車が5台は停められそうな、センサー付き電動式シャッターの駐車場。
家へと続く正面の入り口であろう、コンクリートの壁には似つかわしくない木製の門の横には、五輪メダリストのCMで有名な警備会社のプレートが貼り付けてあり。
「デカ……」
思わず口に出して呟いてしまう程。
その警備会社のプレートの下には[YOKOTA]と書かれたシルバーの表札。
そう。
ここは佑樹の自宅。
美樹に教えてもらってここまでやって来た。
建設会社の社長の息子だと言う事は知っていたけど、テレビでしか見た事がないような佇まいの豪邸に、若干怯みそうになりながらも、インターホンへと指を伸ばす。
佑樹と真正面から話をつけに来た。
今のままじゃ何も変わらない。
奏の記憶が戻らなくても、それでもいい。
これから先の未来に向けて、奏と二人で歩いて行く為にも、その為に先ずしなくちゃいけない事は、今のままの状況をどうにかしたいと言う事。
今の俺には奏の事がいちばん大事だ。
……でも、バスケは続けたい。
今の状況をどうにかしないと、一歩も前には進めない。
1週間考えて出した結論がこの行動だなんて、あまりにも子供じみていて、情けなくて笑えてくる。
でも俺にはこんな事位しか思い付かなかった。
周りをぐるりと高いコンクリートの塀に囲まれた、広々とした三階建ての鉄筋の外壁。
車が5台は停められそうな、センサー付き電動式シャッターの駐車場。
家へと続く正面の入り口であろう、コンクリートの壁には似つかわしくない木製の門の横には、五輪メダリストのCMで有名な警備会社のプレートが貼り付けてあり。
「デカ……」
思わず口に出して呟いてしまう程。
その警備会社のプレートの下には[YOKOTA]と書かれたシルバーの表札。
そう。
ここは佑樹の自宅。
美樹に教えてもらってここまでやって来た。
建設会社の社長の息子だと言う事は知っていたけど、テレビでしか見た事がないような佇まいの豪邸に、若干怯みそうになりながらも、インターホンへと指を伸ばす。
佑樹と真正面から話をつけに来た。
今のままじゃ何も変わらない。
奏の記憶が戻らなくても、それでもいい。
これから先の未来に向けて、奏と二人で歩いて行く為にも、その為に先ずしなくちゃいけない事は、今のままの状況をどうにかしたいと言う事。
今の俺には奏の事がいちばん大事だ。
……でも、バスケは続けたい。
今の状況をどうにかしないと、一歩も前には進めない。
1週間考えて出した結論がこの行動だなんて、あまりにも子供じみていて、情けなくて笑えてくる。
でも俺にはこんな事位しか思い付かなかった。