魔憑攻殼戦記 深紅の刃
強行偵察
「魔は力なりか」
「ん?何か言ったか?」
「あ?ああ、昔の皇の言葉をね、『魔は力なり』って。
確かにそうだなと思ってさ」
「ああ、至聖皇ホーダの言葉だな。
ホーダ皇が最初に魔憑攻殼の実用化に成功したんだ、自慢したくもなるわな」
「そうだっけ?」
「そうだよ。さて、第一段階詠唱始めるぞ、いいか?」
「いつでも。結界起動。詠唱開始よし」
「詠唱開始《コンダーラ》」
開封士の気が高まり詠唱が始まる。
ゆっくりとした力強い律動で開呪を詠む。
数節で力が機体に満ち、魔操士にその制御が集中し始める。
詠唱の開始と共に意識を外に開いた魔操士は、力の制御を意識下に支配し、魔を通して巨大な魔憑攻殼と同期した。
感覚が拡大する。
その瞬間、魔操士は身長二パイク(約六メートル)の魔憑攻殼そのものと化した。
「ん?何か言ったか?」
「あ?ああ、昔の皇の言葉をね、『魔は力なり』って。
確かにそうだなと思ってさ」
「ああ、至聖皇ホーダの言葉だな。
ホーダ皇が最初に魔憑攻殼の実用化に成功したんだ、自慢したくもなるわな」
「そうだっけ?」
「そうだよ。さて、第一段階詠唱始めるぞ、いいか?」
「いつでも。結界起動。詠唱開始よし」
「詠唱開始《コンダーラ》」
開封士の気が高まり詠唱が始まる。
ゆっくりとした力強い律動で開呪を詠む。
数節で力が機体に満ち、魔操士にその制御が集中し始める。
詠唱の開始と共に意識を外に開いた魔操士は、力の制御を意識下に支配し、魔を通して巨大な魔憑攻殼と同期した。
感覚が拡大する。
その瞬間、魔操士は身長二パイク(約六メートル)の魔憑攻殼そのものと化した。