魔憑攻殼戦記 深紅の刃
 通常、封魔球の開封は、三段階まで行う。

 一段階目は通常行動、二段階目が戦闘行動、そして、三段階目が高戦闘行動である。

 三段階目の高戦闘行動は、ほとんどの場合、対魔憑攻殼戦闘であり、使用されることは少ない。

 それに、搭乗者の負担が非常に大きいので、長時間の利用は無理である。

 そもそも、封魔球という物は何なのか。

 そして、それに封じられた魔とは、誰がいつ封じた物なのか。

 実は魔憑攻殼が実用化されて三百年、それらは未だ明らかになっていない。

 そう、彼らは何か判らない力のみを危うい制御技術で運用しているのである。

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