赤い狼 弐
あった!此所だ!
さっきの部屋を勢いよく開ける。
――バンッ――
「ごめん!今日はできないかもだけど、今度!
今度きちんとババ抜きのリベンジさせてよね!皆も一緒に!」
笑顔で皆を見る。
…あれ?皆、固まってる?
何で?
またもや、頭に?マークを浮かべる。
すると固まりの術から解けた拓磨が
「はぁ…。」
とため息をついた。
…何だよ、そのため息。
何気、傷付くんですけど…。
「マジでお前、馬鹿だな。こんな馬鹿な女見たの俺、人生で初めて。」
ため息でも結構傷付くのに、更に酷い言葉を言ってきた拓磨。
しかも私に指をさして呆れた様子で言ってきた。