赤い狼 弐
稚春に怒られて機嫌を少し悪くした俺は頬をプクーと膨らませてはぶてる。
すると稚春が
「かーなめ!はぶてない、はぶてない!
私は笑顔の要が好きだなぁ~。」
とニコッと笑った。
…もぉ…
「それ…反則…。可愛過ぎ。」
「え?何か言った?」
「いや、何も!やっぱり、俺は笑顔が一番似合うよな!」
そう言ってニカッと笑う。
すると
「うん!その調子、その調子!」
と言って稚春もニカッと笑ってくれた。
…やべぇ。
マジでこの子、俺のモノにしたい。
本気でそう思った壱川 要。16歳。
でも龍が稚春の事、好きだからな。
と思って少し悲しそうな顔をした要だった。
要side~end~