赤い狼 弐
隼人の態度に少し腹が立ってプクーと頬を膨らませる。
その様子を見て隼人は
「不っ細工。ほら、こっち来い。」
と笑いながら私を手招きする。
素直に隼人の所に行った私は背の高い隼人を見上げる。
「…後ろ向け。そして、ネックレス貸せ。」
「…はぁい。」
また素直に隼人の言う通りネックレスを渡して後ろを向く。
「はい。出来たぞ。」
「…ありがとう…。」
お礼を言いながら隼人に付けてもらったネックレスを太陽の光に当ててみる。
「綺麗…。」
太陽の光に当たってキラキラ光るガラス細工をうっとりと見つめる。