赤い狼 弐
殺気を漂わせて奏の近付く。
すると、奏は身の危険を感じたのか
「もぉ、ぃぃや。」
ジーンズを渡してくれた。
最初っからそれでぃぃんだよ。
と銀にもしたように奏を睨む。
すると奏は特に悪びれる様子も無く、
「でもやっぱりナース服の方がぃぃかなぁー。」
と残念そうに呟いた。
「え、何。殴られたいって?」
拳を握りながらそう言うと
「滅相もございません。」
と奏は焦って言った。
「…もぉぃぃ。着替えてくる。」
はぁ…。とため息をついて階段まで歩く。