赤い狼 弐
「稚春の話を聞く事だよ!」
実は目をクワッと見開いて
これ大事だよ!
と叫びながら私の体を前後左右に揺らす。
…あの…気持ち悪くなるんで、その辺で止めてもらえませんかね。
ゔー気持ち悪っ。
と思いながら実にまだブンブン振られていると
「あぁ~!そうだったねぇ~!忘れてたぁ~!」
と思い出したように叫んだ。
…別にぃぃんだけどさぁ…。
なんかこう…
いつも酷いよね。二人共。
冷たい目線を二人に送る。
「じゃぁ、今日は稚春がメインね!」
でもまぁ…
「だねぇ~。」
悪い人達じゃないし、いっか。