赤い狼 弐
――――――――
―――――
――
「はぁ!?」
「凄~!」
一通り、実と香に《SINE》との今までの事を話すと、やっぱり驚かれた。
いや、香は驚いた感じじゃなかったけど。
「まぁ…そんな感じです…。今まで黙っててごめんね…。」
そう言って俯くと
「何言ってんのよ!今話してくれたんだからぃぃの!」
「そうそう、気にすんな。だよ~。」
と励ましてくれて、背中を実に叩かれた。
…何気痛い…。
実を少し睨むと
ごめん、ごめん。
とちっとも反省してない様子で謝ってきた。