赤い狼 弐
「…今日の処は許してやるか。」
「ははぁ~!ありがたき!」
お前等、誰だ。
と思うような会話だし、
お前、何様だ。
と思うような上から目線だけど、こういう事を気軽に言い合うのは、私は本当に心を開いた人にしかしない。
二人は、それを分かってくれてる。
だから文句も言ってこないし、喧嘩になった事も今まで、一度も無い。
私は、二人が最高の友達って思ってるから、二人以外に親友っていうものを作ろうという気は、更々無い。
これをこの前、今更ながら二人に言ったら
「知ってるよ~。」
「塚、稚春が私達以外に親友作るなんて無理でしょ。」
「こんな世話のやける子、私達しか相手出来ないと思う~。」
と言われた。