赤い狼 弐

:ムカつく男






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「着いたぁ!」





暫くすると電話ショップの前に到着。





「龍、早くー!」




新しい携帯を買って貰える事にルンルンな私は、ゆっくり歩いている龍の手を引きながら携帯ショップの中へと入る。






「キャー!これも可愛ぃし…あれも可愛ぃ!どれにしよっかなぁ…。」





「まぁ、ゆっくり決めたらええやん。」





色んなデザインの携帯を目の前にしてテンションが上がっている私を見て、龍はフッと笑いながら私の頭をポンポンと叩く。






…さっきから子供扱いし過ぎじゃない?





龍に悪気は無くてもちょっとムカつくよねぇ。





なんて思いながらふと、目に止まった携帯のモデルを手に取る。








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