赤い狼 弐
もしかして…。と予想していた事を二人に聞くと
「当たり前でしょ!」
「当たり前~☆」
なんともまぁ、残念な答えが返ってきた。
…はぁ。
もぉヤダ。帰りたい…。
そんな事を思いながら携帯を見ると、1時55分。
「…じゃぁ、行ってくる。」
「「いってらっしゃぁーい♪」」
楽しそうな声に見送られながら私はもう一度大きなため息をつき、玄関のドアを開ける。
…まだ、連は来てないみたい。
ボーとして連が来るのを待つ。
――ブンー、ブンー、ブロロロロロ…――
あ。来た。
連が目の前に止まるまで待つ。
でも私は普段迎えに来る事の無い人が、目の前に居る事に驚いた。