赤い狼 弐
:誕生日
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「おい。」
「…。」
「聞いてんのか。」
「……何。」
「んな怒んなって。」
「煩い。」
「あ゙?」
「私に睨みは効かないもんねぇー。」
そのまま隼人のバイクに乗って《SINE》の裏にある倉庫に着いたんだけど…
さっきから隼人とずっとこんな感じ。
バイクに乗ってる時も、ずっとこんな言い合いをしてた。
「悪かったって言ってるだろ。」
「…。」
まだ隼人を冷たい目で見ている私に隼人は私の腕を掴んで謝ってくる。