赤い狼 弐
そして、一仕事終えて下に降りると…
「ヤベェーーー!これ、半端ねぇー!」
「ギャハハハハハッ!!マジであり得ねぇーーー!」
「ヤベェよ!これ、マジで神の領域だ!」
「だろだろっ!」
…綺麗だった一階が悲惨な事になっていた。
つぅーか…
「お前等、稚春の誕生日祝う準備してたんじゃねぇのか。」
呆れて壁にもたれ掛かって
はぁ…。
と大きくため息をつく。
すると、さっきまで騒がしかった一階が一瞬にして静まり返った。
その事によって外で鳴いている鳥の鳴き声が聴こえる。
何だ何だ。さっきまで騒いでたのに急に静かになりやがって。
「…そうだったぁーーー!俺等、何楽しんでんだ!」
「稚春さんの誕生日会に間に合うように準備早くしねぇと!」
「「「「「急げっ!」」」」」
…やっぱりこいつ等…
アホだな。