赤い狼 弐






―――――――
――――
――






そして暫く時間が経ち…





「「「「「で、出来たぁ!」」」」」





稚春の誕生日会の準備が完成した。





…結構、大変だったな…。





「棗さん!隼人さんから、"着いた"と連絡がありました!」




ふうっ。



よしっ!




気合いを入れて、地面から腰を上げ、クラッカーを持ち扉の前に立つ。





「よし、お前等並べっ!今日は稚春の誕生日だ!稚春をいつも以上に笑顔にさせるぞ!」




「「「「「はいっ!!!!」」」」」





威勢のぃぃ声を聞いてニヤリと笑った瞬間、目の前にあった扉が音を発てた。





…来たな。





クラッカーの紐をつまみ、稚春を迎える準備をする。





< 315 / 374 >

この作品をシェア

pagetop