赤い狼 弐
吸ってー、吐いてー、吸ってー「ゲホゲホッ!ゴホッ!」
「稚春、大丈夫かっ!?」
「う、うん。何とか大丈夫みたい。」
空気を吸い過ぎてむせたらしい。
危うく死ぬ処だった。
危ない危ない。
取り敢えず…何とか落ち着いたみたいだ。
「塚、何で私の番号を龍が知ってるの?」
これが一番気になる。
私、番号教えて無いし。
知ってるとか怖いんだけど。
って…まさか…
「やっぱり、龍ってエスパーだった「な訳無いやろ。」」
ですよねぇー。
知ってましたとも。えぇ。
でも、私の携帯番号を龍が知っている理由はこれ以上見付からない。