赤い狼 弐
:半端無い買い物
「来ーたーーぜぇー!!!!俺の体が疼くぜぇー!ギャハハハハッ!」
…どうしよう。
私はこの状況、どう理解すればぃぃんだろうか…。
「買い物だぁー!買って買って買いまくるぜぇ!行くぞ!要!」
「おうっ!龍も行こうぜ!」
「待て待て。お前等、網を持っていかんかい。」
「おぉっ!そうだったな!忘れてた!やっぱり、これがねぇと気合い入らねぇもんな。」
何故に網。
そして、否定しろよ。
買い物に気合いなんていらねぇよ。
あぁ。でも、これで陽が言っていた事が分かったよ。
そんな事無いと思っていたけど。
人って見掛けに寄らないな。
そんな事を思いながらある人物を見る。
「どうした、稚春!片っ端から買ってくぞ!」
嘘だと言ってくれ。
それか、誰かこの人を止めてくれ。
普段は冷静な、目の前でかっ蹴り回っているこの
「拓磨!落ち着け!」
男を。