赤い狼 弐
「だって…っ、」
「だって…?」
「あんなの、恥ずかしいじゃん。きっと今、不細工な顔してる…。」
「そうかぁ?そんな事無いって。」
「だって!"もんっ!"とか…キャラじゃ無いしっ!」
「稚春、こっち向きって。」
「…っ!」
そう言って龍は私の肩を掴んで私を龍の方に向けようとする。
「や゙~め゙~で~!」
「ぇぇやん!不細工じゃ無いって!」
…本当、この人は人の話を聞いてるのだろうか。