赤い狼 弐
…は?
待って待って…
何でそうなる。
塚、なんか途中から標準語になってるし…。
まさか…本気…?
グルグルと普段あんまり使わない頭を回転させる。
「本当にぃぃんだな…?」
私が何も反応しないのをOKと判断したらしい龍は後ろから私の耳元でそう低い声で囁き、耳をペロッと舐めた。
「ヒャッ!」
突然与えられた刺激に身をよじる。
「龍、止めっ…」
「俺、本気なんだけど…?さっき、好きって言ったじゃん。」
龍はそのまま、私の耳元で低く、甘く、囁く。