赤い狼 弐














―――…って…










「そんなのに引っ掛かるわけ無いでしょー!」









そう叫んで龍を強く押し退ける。









あっぶない!






龍の手に引っ掛かるところだった!








興奮したあまり、


はぁっ、はぁっ、


と肩で息をする。








龍はそんな私の様子を見て






「顔、真っ赤やし。」






とケタケタと笑う。








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