赤い狼 弐
――プルルルル、プルルルル…プツッ――
『稚春、わりぃ!すぐに迎えに行くから!』
「え、うん。分かった。あ、連…何もない?」
『は?どういう意味!?』
「ううん。あのね、連に何かあったのかと思って…心配して電話した…。」
言ってる途中でいきなり恥ずかしくなって最後になるにつれて声のボリュームが小さくなる。
「………。」
『………。』
「ねぇ、何か喋ってよ。」
沈黙が耐えれなくて先に喋った。
『おぉ。わりぃ、わりぃ。』
…気のせいかな?連がなんか照れてるような…?