赤い狼 弐
「…。何かホンマに酷くない?」
だってあなたが私の至福の一時を邪魔したんでしょ!
と龍を睨みあげる。
そんな私を見て
「…ひぃっ。恐いで、目が…。」
と龍はおちゃらけた様子で自分の両腕を体に回し、ブルッと身震いをする。
そんな龍を見て
…マジでうざ。
と思ったのは当たり前。
寝起きの時は機嫌が悪い。
ましてや、今みたいな無理矢理起こされた時とか機嫌最悪。
…これ、結構重要。
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