赤い狼 弐







…いやいや、待て待て。






何かの間違いかもしれないし…。




一応、もう一回聞いてみる事にしよう。





「じ、冗談だよねぇ?」





「俺が冗談言うと思うんか?」










…いや、思いっきり冗談言ったじゃん。





さっき、車で。







キスしようとして冗談とか言って笑ってたよねぇっ!?








「…まぁ、"龍が冗談言わない"っていう件はほっといて…



《VENUS》っていう族って…もしかして、《SINE》がらみ…とか?」





あり得ないかもだけど、これぐらいしか思い付かないんだけど…






「おぉ~!よぉ分かったなぁ~。その通りや!」








…うん。やっぱり?









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