赤い狼 弐
そのヤンキー達は皆、私を見ている。
…私に、何か付いてる?
制服に何かが付いているのかを確認する。
…うん。何も付いてない。
…何?
「ねぇ、龍。何で皆こっち見てヒソヒソ話してるの?」
「それはやなぁ…「あの!やっぱり、そうなんですか!?」」
私の質問に答えようとした龍の言葉を誰かが遮った。
…今、ぃぃ処だったんだけど…。
でも、人間っていうものは大きな声がした方に顔を向ける習性があるらしく…向こうと思ってなかった顔が勝手に声がした方に向いた。