赤い狼 弐







…なのに!や。






今はどういう事か一人や。





これはもぅ、声を掛けるしか無いやろ。







「ちょぉ來雅、そこに車止めろ。」







勝手に自己解決して來雅に車をその辺りに止めるように言う。





あ。來雅っちゅうんは、《VENUS》専用の運転手な。







え?





《VENUS》って何や?って?










…あぁーーーー。








その内分かるやろ。気にせんでぇぇでー!






車から降りて、稚春に気付かれんように近付く。









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