赤い狼 弐







稚春は驚いた様子で俺を見てきた。




稚春が驚いている様子を見て、俺は自分の右手に握っているモノを見る。






…あら?






何でや?




携帯、握ってるんやけど。





しかも、自分のじゃなくて稚春の。







携帯を見て固まる。






…正直、自分でもこんな行動をした事にビックリした。







稚春は、こっちを見て俺をこれでもかっ!というぐらい睨んでいる。






…何か、メチャクチャ怒ってると思うんは俺の気のせいなんか?









< 78 / 374 >

この作品をシェア

pagetop