こんにちは、死神さん
プロローグ
「いった~~~!!」
クーラーがついていてひんやりしてるここ、図書館
気持ち良く眠ってると
頭に激痛が走った
「――――っ~~!」
声にならない痛さで何度も両手で頭をこすり髪がボサボサになるなんて気にもしなかった
「…あいたたた…もうなに…ん?」
表紙が裏返っている本が私の足元に落ちていた
まさか、この本が落ちてきた?
今度また本が落ちてきたら怖いので上を気にしながら足元に手を伸ばした
《しにがみとおばあちゃん》
え、絵本ですか?
この薄っぺらい絵本に私は負けたのですか?
(まぁ、実際関係ないけど)
なんとまぁ、完璧子供向けの絵本で高校の図書館に絵本があったなんてビックリした
絵本を眺めながら思い出を振り返っていた、保育園、幼稚園、小学校、中学校……
そんな時代もあったなぁ
いつの間にか本を開き、いつ覚めたか分からない眠気がなくなっていた事に気づく
絵本に出てくる怒り狂った死神を見ながらおばあちゃんを応援していた……
って多分みなさん分からないと思いますから説明しますね