理想
「1年の間だけだぞぉ。
馬鹿やれんのわぁ。
しっかり馬鹿
やって来い!!」

お父さんの隣に座って
パンを頬張りながら
言ってきたのは
神谷耀平。
私の兄。


「どーゆー
意味だよ…。」


私の兄は
パイロットを目指すらしく
専門学校へ進学したい
と思っている
高校3年生。
私立大森学園に
通っている。
レベルは普通より
ちょっと上。


「あー!!やばいやばい
遅刻するぅ!!」

と、バタバタいつも
うるさいのは
神谷愛海[あみ]、
私の姉。

姉は
高校2年生。
超難関名門校の
私立乙女が丘大学
付属高校に
通っている。
生徒会の会長だ。
なんだか知らないけど
姉は彼氏が途切れない
めちゃくちゃモテ子。
たまにうざったいけど
一応外見に憧れてる。
将来は弁護士に
なりたいそうです。


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