時を刻む音
episode3
俺は、ミラの後を歩いていた。ミラの後を歩くのが精一杯。
弘樹「しかし、何も見えないな…」
ミラ「はい、いつもこんな感じですよ。」
ミラは松明。俺はケータイ(流石に電波も圏外。)片手に洞窟を歩いていた。
ミラ「もう少しですよ。」
すると、外から光がさしてきた。
弘樹「ウソだろ……」
目の前には、翼を生やした人。いわゆる天使が飛んでいた。
ミラ「さ、早く、天使を捕まえて…て言っても、一人呼べばすぐに来るよ。ちょっと勇者様、耳を貸して下さいまし。」
『ごにょごにょっ』
それで来るのかよ…。
とりあえず言ってみるか…
弘樹「おーい、天使さーん。時を動かす手伝いをしてくれー。」
『パサッ』
本当に来たよ…もう、何がなんだか…
ミラ「さ、天使さん来たよ。早く。」
弘樹「え?早くって、この後は?何も聞かされてないけど?」
ミラ「あ、そっか勇者様に言ってませんでしたね。」
弘樹「まだあったのかよ…さっさとしてくれよ。」
ミラ「じゃあ…」
ミラ「殺して。」
え?殺す?何を?ミラを?まさか、天使を?
ミラ「ほら、早く。目の前に武器も置いてあるでしょ。」
俺の前には小型のナイフがあった。
要するにこれで見知らぬ天使を殺すのだろう。
弘樹「…なこと、できるかよ…」
ミラ「早く!」
弘樹「できねえよ!!」
ミラ「早く!あの天使を殺せ!!」
弘樹「嫌だ!」
ミラ「あなた達の世界が、どうなってもいいの?」
弘樹「………。」
確かに、元の世界は時が止まってる。だからと言って、見知らぬ天使を殺してもいいのか?
弘樹「悪い、ミラ。俺には天使を殺す事はできな……」
ミラが泣いてる。そうか、何回も同じ事の繰り替えしだっけ。
弘樹「しかし、何も見えないな…」
ミラ「はい、いつもこんな感じですよ。」
ミラは松明。俺はケータイ(流石に電波も圏外。)片手に洞窟を歩いていた。
ミラ「もう少しですよ。」
すると、外から光がさしてきた。
弘樹「ウソだろ……」
目の前には、翼を生やした人。いわゆる天使が飛んでいた。
ミラ「さ、早く、天使を捕まえて…て言っても、一人呼べばすぐに来るよ。ちょっと勇者様、耳を貸して下さいまし。」
『ごにょごにょっ』
それで来るのかよ…。
とりあえず言ってみるか…
弘樹「おーい、天使さーん。時を動かす手伝いをしてくれー。」
『パサッ』
本当に来たよ…もう、何がなんだか…
ミラ「さ、天使さん来たよ。早く。」
弘樹「え?早くって、この後は?何も聞かされてないけど?」
ミラ「あ、そっか勇者様に言ってませんでしたね。」
弘樹「まだあったのかよ…さっさとしてくれよ。」
ミラ「じゃあ…」
ミラ「殺して。」
え?殺す?何を?ミラを?まさか、天使を?
ミラ「ほら、早く。目の前に武器も置いてあるでしょ。」
俺の前には小型のナイフがあった。
要するにこれで見知らぬ天使を殺すのだろう。
弘樹「…なこと、できるかよ…」
ミラ「早く!」
弘樹「できねえよ!!」
ミラ「早く!あの天使を殺せ!!」
弘樹「嫌だ!」
ミラ「あなた達の世界が、どうなってもいいの?」
弘樹「………。」
確かに、元の世界は時が止まってる。だからと言って、見知らぬ天使を殺してもいいのか?
弘樹「悪い、ミラ。俺には天使を殺す事はできな……」
ミラが泣いてる。そうか、何回も同じ事の繰り替えしだっけ。