続・アイドルまっしぐら!!

『Leaf Storm』を後にして、ボーッとしながら、特に行き先も決めずに歩いていた。




制服姿の私が、こんな時間にこんなところを歩いてるなんて、見た人には、変に思われるだろうな……。




……私は、自然と携帯を取り出していた。




……でも、どこにかけるの?




りょうくん?




今、りょうくんにちゃんと話できるの?私……。




私は、そう思いながらボタンを押した。




「はい。」




「あの……里奈だけど……」




「分かってるよ。携帯の仕組み忘れたか?っていうか、何学校サボってるんだよ!」




「……ねぇ、今、暇?」




「あのな、平日の昼間に暇な高校生がどこにいるんだよ。」




「……電話できてるじゃん。」




「休憩時間なんだよ。……どうしたんだ?何か元気ないけど。」




「……光樹、私、どうしたらいい?」




……私、今泣いてる?




自分でもよく分からない。




「えっ……どうしたんだよ?分かった!行ってやるから、今どこにいるか言え!」




……ごめんね、光樹。


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